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・5月 4日掲載     2009年ゲンジボタル幼虫の上陸と成虫の羽化について

       2009年4月22日 夷隅郡市自然を守る会事務局(手塚幸夫記)

はじめに いすみ市山田地区では、5月下旬から6月上旬にかけて、数千匹のゲンジボタル成虫の群飛・発光が見られる。このゲンジボタルの成虫が見られるのは、終齢幼虫が上陸してから約50日後とされている。そこで、羽化し群飛が見られる時期を予測するために、終齢幼虫の上陸状況の観察・調査を続け、今年で21年目を迎えている。
 今年度のゲンジボタル終齢幼虫の上陸調査は、3月30日から4月17日までの3週間にわたって実施された。 この3週間の調査結果に基づいて、今年度の幼虫上陸のパターンと特徴について分析し、さらに、今年のゲンジボタル成虫の発生時期を予測したい。

      

1.2009年の幼虫の上陸パターンとその特徴
 今年の上陸の最大の特徴は、2週間の間隔を空けて2回、上陸のピークが
 見られたことである。2回とは、4月1日と14日であり、それもはっきりと
 したピークであった。
 【下記グラフ参照】
    
この原因は、雨の少なかった4月17日までの天候にあります。すなわち、  3面コンクリート護岸の用水路の側面が湿る程度の降雨があったのは4月  1日と17日の2日間に限られたからです。このことについては、昨年、   以下のような報告をしています。
  *壁面が乾燥している日は、水面上まで登ってきても壁面を登ろうと
   せずに水中に待機する個体が多い。
   *壁面が乾いた日が続くと、水分・湿気を含むコンクリートの継ぎ
   目や割れ目につくコケ類を使って上陸する。一方で、割れ目・継ぎ
   目・コケなどが途中で無くなっているところで、上陸行動を止め
   停止、あるいは進路変更するような行動が何度も確認されている。
   *晴天が続いた後の雨天の夜には、一斉に幼虫が上陸することがしば
   しば観察されている。

 その他の特徴としては、以下の2つを付け加えることができる。
 ①4月1日の上陸ピークというのは、昨年と比べると約1週間早くなっ
 ている。
  ② 一方、4月14日の上陸ピークというのは、昨年と比べると約1週間
 遅くなっている。

2.過去のデータをもとに、今年の飛翔発光のピークの予測を試みる。
  これまでの21年間の上陸状況をまとめると、
 【参考資料】
 「ゲンジボタル幼虫の上陸と成虫の群飛のピーク期一覧(1989年~2009
 年)」のようになる。
   

 この資料を基にして、今年の成虫の発生時期とそのピークを予測すると
 以下のようになると考えられる。
 ①今年の上陸のピークは2回あると思われる。4月1日14日との2回、多数
  の上陸が見られたことより、上陸した幼虫が飛び交うピーク期を推定す
  ると…。 * 通説=50日後をピークと仮定すると
  ▽5月15日頃から少しずつ発光が見られようになり
  ◇最初のピークは、5月20日から25日頃にやってくるのではないか
  △さらに、2回目のピークは6月5日頃から10日頃になるのではな
  いか。*ただし、晴れの日が多く、例年より気温(地温)が高い日が
  続けば5日前後は早まるであろう。
 *一方、荒天の日が多く、例年より気温(地温)が低い日が続けば5日
  前後遅れるだろう。
  ②上陸を観察した地点以外の場所では *神田橋付近は、観察地点
 (耕地中水路やキウイ畑横水路)より、5日から1週間程度遅くピークを
  迎える傾向にある。 *谷津奥水路は、耕地中水路やキウイ畑横水路よ
  り、1週間から10日程度遅くピークを迎える傾向にある。 *観察小屋
  とその奥では、耕地中水路やキウイ畑横水路より、1週間から20日程度
  遅くピークを迎える傾向にある。
  ③気になっているのは「耕地中の水路での上陸個体数が極端に少なかっ
  た」こと *21日間で17個体(他の水路では数百個体)できなかった。
   実は、昨年の上陸状況も同様であり、実際に飛翔発光した成虫の数も
  少なかった。 *原因としてⅰ今年は耕地中水路に生息する幼虫が極
  端に減ってきている。ⅱ)3月下旬に大多数が上陸してしまった。
  (3月25日の雨の夜?)の2つが考えられるが、実際はよく分からない。
 *個人的には、個体数の減少があるのではないかと思っているが、今年
  の成虫の発生状況を見ないと分からない。


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